マンガの制作過程を書いてみたら、ゾッとして言語化の大切さを再認識した
こんばんは。
ガチャポンでボタンインコをゲットしてウルトラハッピー、アヤです。
いきなりですが。
先日、スタンバイ×コルク主催の賞金型コンテストに、マンガを応募しました。
(#仕事探しはスタンバイ のハッシュタグをつけてTwitterに投稿するだけで応募可能なの!すごい!)
それが、こちら。
テーマは、『カッコいい同僚や先輩を紹介してください』。
1800いいねもつき、飛び跳ねました。読んでくれたあなた、ありがとう。
「描いてよかったなあ」なんてウホウホしながら通勤していたの。
したらばなんと!
コルクラボマンガ専科の同期ざくちゃんから、こんなリプライが。
光栄すぎるお言葉。
だって、すごいのよ。みなさん、読んでる!?『初恋、ざらり』!
出会っていない人はぜひ!とても面白いし、感情がワアッてなる。読めばわかる。
今度、電子書籍化にもなるらしい。推すなら今。
そのざくちゃんが、「書いてほしい」って言ってくれたの。
書かねば。
ということで。
ただただ、有料マガジンを愉しむアカウントと化していたnoteを、ひさびさに引っ張りだしてきた次第。文章、書くの、久々。どきどきするね。
いざ!
▽ ▽ ▽ ▽ ▽
まずはじめに
「書くぞ!」と意気込んだ瞬間に、「何を!」と思考停止した。思考回路はショート寸前。むしろ、やられてしまっている。
なにせ、文章を書くの久々(2回目)。
ちょっと、いや、地味に、「文字を書く」という行為に苦手意識があるような、ないような。
よくよく考えてみれば、文章を書いていないからこその、「苦手」意識。言語化する練習しなきゃなあとしみじみ感じる、夜。
なので。
思考回路、なんてカッコいい感じにはなれそうもないけれど。
どういう風に考え、感じ、思いながらこのマンガを描いたのか、書いていきたいと思う。
というより、せっかくだから残しておこうと思う。先の未来で振り返ったとき、成長していたらいいな。マンガも、文章も。
とはいえ、普段の言語の6割が擬音のわたし。
いろんな意味で、ゾッとしながら読んでほしい。
❶テーマを決めるぞ!
改めて。
今回のお題は、『カッコいい同僚や先輩を紹介してください』。
そもそも、「カッコいい」、とは?よく耳にする「カッコいい」は、外見に付随するものが多い気がする。芸能人とか、そういうの。
しかし、今回は違うよな。行動とか、生き様とか、姿勢とか。内面的なものだよなあ。テーマの時点で沼にズブズブハマっている気がする。でも、進む。
例えば。自分には持っていないもの、「できないけれどできたらいいな」みたいな憧れに近い感情に「カッコいい」が結びつくことって、あるかも。と、思ったけれど。それって、なんだろう(見事に迷走)。
ぐるぐるぐるぐるグルコサミン状態(迷走状態)になったときは、自分の引き出しが閉まっているか空っぽの状態。そういうときはすっぱり諦めて、誰かと世間話をするようにしている。
もしょもしょもしょもしょ、
ピッカーーーン。
話していて気がついたこと。「ちゃんと見てるよ」って言われるのって嬉しいよね、そう言ってくれる上司や同僚ってカッコいいよね。
ということで、テーマが決まった!やった!
でも、「見てるよ」という言葉。誰が言うのか、大事だなって思う。そもそも、「見てるよ」って本当に見てるのか。それを、果たして、わたし、表現できるのか。なんかないかな、なんか…、
アッ!
ロボットにしよう(思考が飛躍した瞬間)。
てな感じでテーマが決まりました。この間、10分くらい。文章にしたら長いわ。
その時に、Evernoteに書き殴ったメモが出てきましたよ。
わたしの同僚は ロボットだ
失礼な AIです なにが違うんだろう…?
だいぶ普及してきたなあ
お前しっかりしろよー
人間が補助する時代とは 感慨深い…
よく やってます
ロボットがなにわかるのよ
がーーーー
わたしはずっと見てますから
ちゃんとやってください
ゾッとした。
抽象的の極み。メモってこんなものなのだろうか。きっと違う。
❷キャラクターのデザインを考えるぞ!
さて。テーマが決まった!
キャラクターのデザインを決めよう。
愛着のあるキャラクターが描けないとわくわくしないもんなあ。今回は、ちょっといつものテイストと変えよう!リアルというより、もうちょっと頭身落としてみよう!ってことで、こねくり回して描いたデータがどっかいきました。なぜ。
確か。A子ちゃんの目をちょっと変えたのは、かの有名な鬼滅の刃のキャラクターの目が全部違うと知ってそれにあやかったから。
そして、今、ちびちび読んでいる小池一夫先生のキャラクター論を参考にしつつ。
ボブ描きがちだから、髪型も大胆に変えよう!ってことで、あの二人が誕生した。裏テーマは、自分の手グセを知り、ぶち壊していく。
ちなみに、この時、ストーリーも頭に入れつつ、真面目な雰囲気の子とか無機質だけれど可愛いロボットとか考えながら、描いていた気がする。うん。
❸プロットみたいなのを描いてストーリーを膨らませるぞ!
書くテーマが決まり、大体のキャラクターデザインが決まった!
次は、ストーリー!
1枚の用紙に脳内の映像を書き出していく。文章でアウトプットするより、絵でアウトプットする方がスラスラ出てくる。描きたいものとか、構図とか、ひとまず思うがままに描く。
ゾッとした。かなり、汚い。
もうちょっと整理しよう。
左上の絵に「×」がついているのは、ぬるっと始まっていて、引きが弱いなと思ったから。主人公も、感情が出にくい顔をしている、ような気がする。うーん、なんか筆が乗らない。
ひとまず、一番描きたいクライマックスのシーンを描く。ロボットが部長を論破するところ。でも、ただ論破して「見てるよ」といってもなあ。前半に、モヤモヤを入れるか!
ということで、右上の始まり方が、ポッと出てきた。真面目にコツコツやるのが取り柄な主人公が、AIの登場で築き上げた居場所がなくなるかもと恐怖心を抱く→一生懸命やる→でも…的な流れ。陰性感情からスタートし、ポジティブな感情へと変化していく。主人公もこっちの方が描きやすい感じがする!
ちなみに。
サブテーマとして、コツコツ頑張っている人にスポットライトを当てたいな、という思いも出てきた。なんだろ、目立っている人に光が当たりがちな気がするの。よのなか。気のせいかな。
でもさ。がんばっているひとを、認めてあげたいよね。うん。
❹整理するぞ!
だいぶとっ散らかってきた。ここで、感情の変化を含め、全てを整理しよう!
ユータヌキさんのnoteと、佐渡島さんのYouTubeを参考に4枚の紙芝居を描く。マンガ専科で教わったこと、活かす!
この画像、実は、右側に感情を書いている。ちゃんと、全部に感情が入っているか?変化はあるか?自分に投げかけながら描く。
こんな感じで、もくもく整理する。感じてほしい。整理したよ。
❺いよいよ描くぞ!
ずんどこ描く。
ネームの段階でクリスタで描いているので、お見せできるものが何もない。なので、完成したものを並べてみた!
❹を生かして最初にイメージしたのはこちら(斜線は描いていなかったもの)。
4Pで終わらせようとしたけれど到底無理で、6Pにしようとしたけれど話の転換がゴーカートで、結局8Pなった感じ。
うーん。斜線の部分を伏せて読むと、なぜ主人公の栗田さんがA子に敵対心を燃やしているのかわからない状態に。そういえば、講義で「主人公をいじめてください」って言っていたよな。本音はいじめたくない。でも、しゃあなし。もっと部長に圧力をかけてもらおう。
でも、まだわかりにくい。ここで、ふとコルクラボマンガ専科の講義を思い出す。8枚の紙芝居に当てはめて考えた方が良いのでは?
8枚の紙芝居を作る(そのデータがまたないなぜ)。足りないものが、ポツポツ見えてきた!いい余韻が足りないから、描き足そう。ってな感じで、結局9Pに。長い。
で、この時点で金曜日(締め切り)。ズモモモモモと描き上げました。よっ完成!
書いてみて感じたこと
かなりとっ散らかっている。
もっと、キャラの深層心理とか、感情の変化とか、言語化できるようにしなきゃなあ、としみじみ思った。そして、表現できるようになりたい。
そのためには、やっぱり描くしかないし、書くしかないのだろうな。桜木先生も言ってたもんなあ。
今回の振り返りを踏まえて、今後、工夫しようと思ったところをメモしておく。
縦で魅せる工夫をせねば!(演出、構図、コマ割り)
▶︎縦マンガを読んでストックする
▶︎他のマンガからも学ぶ
単調な感じを打破したい!
▶︎表情のバリエーションを増やす
▶︎ストックを増やす
キャラを掴みたいよね!
▶︎デッサンや模写をする
▶︎手グセをぶっこわす
言語化の練習をする!
▶︎noteを書く!書くしかあるめえ!
ふむ。
いつも、佐渡島さんが言ってることじゃないか。
やるぞい!
おわりに
「みたい」って言ってくれたざくちゃん、ありがとう。おかげさまで、良いも悪いも課題を再認識することができたよ。そして、わたし感覚で生きているなってしみじみ思ったよ。
ざくちゃんのnote読みまくって書いたの、ありがとう!
最後まで、読んでくれてありがとう!どえらい長くて、ゾッとしてる!
これからも、よろしくね。
アヤ